男でも女でもない「第三の性」認め支援 インド南部の州
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朝日新聞の記事。
「アラバニ」というのは去勢した男性。彼ら自身のジェンダーアイデンティティは「(不完全な)女性」。
記事の趣旨は、男でも女でもないという状態を公的に認めたタミルナド州の試みを紹介すること。
同様の「第三の性」は北インドにも(そしてそれ以外の土地にも)いるが、有名なのはヒジュラ。
ヒジュラは、結婚式や子供(男児)の命名式において歌ったり踊ったりしてそれを祝福するのを生業としている。ただし、それだけでは生計を立てられないので、アラバニと同じように物乞いもする。表立っては言われないが、売春も。
上の朝日新聞の記事では、「南インドにはヒジュラの伝統はなく、物ごいか売春で収入を得る人が多い」とある。これについて、ヒジュラに詳しいドクターKは、
いや~この記事読んで最初に思ったのは、「アラバニ」と限定しているとこは偉いなと。地元住込の記者さんだからでしょうか。と語り、ヒジュラと似た存在で、ヒジュラの方が日本では知られているという状況で、アラバニの置かれた社会的な立場を、ヒジュラとの違いを含めて明確に記した記者の知見を評価する。
しかし一方で、次のようにも指摘した。
でも、この記事からだと、南インドにおいて、何故「物乞い」という行為がまかり通っているのかはわかりませんよね。物乞いだって、本来ならば、モノをあげる側の人たちに、福を積む機会を与えてあげるという意味で、祝福行事と同じくらい立派な意味のある行為だと思うのですが。
またドクターKは、ヒジュラと同じく、アラバニも「性」という文脈において(しか)関心を持たれないことにも疑念をあらわした。
「日本の性同一性障害と同じ」としてしまうと、「アラバニ」として生きられている人たちの存在意義を無にしてしまうのではないかな~と。ところで、「アラバニ」と検索すると、すべての記事が朝日新聞の記事に行きつく。この記事がそうであるように。
つまり、日本では、ほとんど知られていなかった存在であるらしい(ヒジュラに関してはすでにいくつか重要な出版物がある)。
英語圏ではどうかというと、「Aravani」で検索すると多くの記事がヒットする。興味のある方は一度試してください。とくに
Flickrでは人気の被写体らしい。