2008年6月24日火曜日

バイアグラの無料配布:チリの行政サービス

http://www.rie.cl/?a=159666

2008年5月1日の記事より

【概要】
チリの首都サンチャゴ市行政区のひとつであるLo Prado区において、このほど60歳以上の第三世代にバイアグラの無料配布サービスをはじめた。区長のNavarrete氏によると、60歳過ぎるとED(Erectile Dysfunction)の診断を受ける男性が増え、性生活が叶わずにいる区民が多くいるという。円満な性生活が都市民の日常生活の質の向上につながるとして、米国ドルにして10,000ドルのコストで、区民の1,800人の対象者にサービスを開始している。なお、医師の定期健診や服用前検査なども完備されている。


このサービスについて、同区民およびサンチャゴ市民は概ね好意的のようである。区長自身が医師であり、副作用などへの配慮を含めての責任を明言しており(「街角で飴を配るのとは違う」と)、そのあたりも好評価につながっているとみえる。また、これを報じるラテンアメリカおよびスペイン、英国メディアの注目ぶりも興味深い。
http://www.univision.com/content/content.jhtml;jsessionid=POAWXN2GRMT00CWIABTCFEYKZAABUIWC?cid=1516900
http://news.bbc.co.uk/hi/spanish/misc/newsid_7375000/7375999.stm

2008年6月23日月曜日

羅生門ふうのインド映画

6月7日の記事
http://www.glamsham.com/movies/scoops/08/jun/07-via-arjeeling-set-in-rashomon-mode-060807.asp

6月27日公開予定のインド映画「VIA DARJEELING」は、黒澤明の名作「羅生門」の手法を取り入れているという。すなわち、「一つの物語にいくつもの結末が用意されている」。コルカタとダージリンを舞台とした心理サスペンス。

ダージリンに新婚旅行にやってきた
Kay Kay MenonとSonali Kulkarni。しかしコルカタへ戻る前の晩、Kay Kayは失踪してしまう。その事件をいくとおりもの解釈で描く。

監督・脚本はArindam Nandy。彼にとってはじめての映画。

映画Via Darjeelingの予告編
http://jp.youtube.com/watch?v=nYGF_BrrilM

2008年6月21日土曜日

インドでブータン人が「魔女狩り」に遭っている!?


2008年5月12日の記事。

http://www.nepalnews.com/archive/2008/may/may12/news04.php


要約
ブータン人権組織(Human Rights Organization of Bhutan (HUROB))によると、インド・西ベンガル州でブータン人難民が州警察によって弾圧されている。「ブータン人難民」というのは、ネパール語を話すブー タン人で、ブータン王国での迫害を逃れてインドにやってきた人びと。

2008年4月3日に西ベンガル州北部の町シリグリで爆破事件があったあと、こうした ブータン人難民の「魔女狩り(Witch Hunting)」が頻発するようになった。この事件では3人のブータン人難民が死亡し、5人のブータン人と地元の少女2人が逮捕された。

事件以後、シリ グリやダージリン県でのブータン人難民に対する嫌がらせが続いた。学生の逮捕者も出た。HUROBによると、西ベンガル州政府はブータン人難民をこの地域 から一掃しようとしているといううわさもある。そして州政府の姿勢はこのうわさがうわさに過ぎないとは思えないとHUROBは語っている。


ブータン人難民というのは、ブータンに住んでいたネパール系の住民が、ブータン王国の政策によって排除されて生まれたもの。ブータン王国というと貧しいが平和な国、伝統を大事にする国というイメージがある。そのイメージは必ずしも間違ってはいないが、それはネパール系住民のブータンからの排除によってできあがったものである。この記事では、ブータンから排除された人びとが、インドにおいても「異質」なものとして迫害の対象になっていることがわかる。付け加えると、ダージリン丘陵地帯とそのふもとの町シリグリには、ネパール系インド人が相当多数存在する。ブータン人難民は、同じネパール語を話すネパール系インド人からも差異化されているのである。

ブータンから発生した難民については、http://www.ne.jp/asahi/jun/icons/bhutan/を参照のこと。

(一村)