2008年6月21日土曜日

インドでブータン人が「魔女狩り」に遭っている!?


2008年5月12日の記事。

http://www.nepalnews.com/archive/2008/may/may12/news04.php


要約
ブータン人権組織(Human Rights Organization of Bhutan (HUROB))によると、インド・西ベンガル州でブータン人難民が州警察によって弾圧されている。「ブータン人難民」というのは、ネパール語を話すブー タン人で、ブータン王国での迫害を逃れてインドにやってきた人びと。

2008年4月3日に西ベンガル州北部の町シリグリで爆破事件があったあと、こうした ブータン人難民の「魔女狩り(Witch Hunting)」が頻発するようになった。この事件では3人のブータン人難民が死亡し、5人のブータン人と地元の少女2人が逮捕された。

事件以後、シリ グリやダージリン県でのブータン人難民に対する嫌がらせが続いた。学生の逮捕者も出た。HUROBによると、西ベンガル州政府はブータン人難民をこの地域 から一掃しようとしているといううわさもある。そして州政府の姿勢はこのうわさがうわさに過ぎないとは思えないとHUROBは語っている。


ブータン人難民というのは、ブータンに住んでいたネパール系の住民が、ブータン王国の政策によって排除されて生まれたもの。ブータン王国というと貧しいが平和な国、伝統を大事にする国というイメージがある。そのイメージは必ずしも間違ってはいないが、それはネパール系住民のブータンからの排除によってできあがったものである。この記事では、ブータンから排除された人びとが、インドにおいても「異質」なものとして迫害の対象になっていることがわかる。付け加えると、ダージリン丘陵地帯とそのふもとの町シリグリには、ネパール系インド人が相当多数存在する。ブータン人難民は、同じネパール語を話すネパール系インド人からも差異化されているのである。

ブータンから発生した難民については、http://www.ne.jp/asahi/jun/icons/bhutan/を参照のこと。

(一村)

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